福島県を訪ねて思う事
18日午前、猪苗代の農業倉庫に着いた時の写真
会津磐梯山が美しくそびえ、のどかな景色が続きます。
近くには野口英世の生家があり、野口英世記念館は普段は
多くの観光客で賑わっているはずでしたが、全く客の姿を見る
事はありませんでした。春になって寒い日が続いたため、福島
の桜はまだこれから。一年で最も美しい季節を迎えるのですが、
このままではもっとも寂しく、悲しい春になってしまいます。
山の方では地震自体の被害はそれほどの事はありません。
原発から80キロから100キロ離れた猪苗代や会津地方には
観光で訪れるというのも震災支援の一つではないでしょうか。
飯館村役場の前にあるお地蔵さん。
なでると村歌が流れるようになっています。
飯館村はこんなところに住めたら良いだろうなーと心から
うらやむような村です。その故郷を離れなくてはならないと
いう状況に立たされた皆さんの事を思うと、胸が痛くなります。
今回の震災で、色々な責任論が出ていますが、それはもっと
後で考えることではないでしょうか。少なくとも原発に関しては
推進派、反対派を含めて、国民全員で責任を取るべきだと思
います。民主主義において多数決で決めた以上、責任も全員で
取らなくてはなりません。どこかに誰かの失敗があったとしても、
そう言う可能性も考えていなかったわれわれの失敗なのです。
国民全員で責任を取るということを、被害者の皆さんにまず伝
えたうえで、世界の知恵を結集させて挑んでいきましょう。