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[山下コラム]府中アスレに見る監督とキャプテンの心温まる信頼関係(2014/11/13)

image1年2か月ぶりに実戦の場に復帰した宮田義人キャプテン。

 

Fリーグ2014/2015 powered by inゼリー 第18節
府中アスレティックFC 5-2 名古屋オーシャンズ
府中市立総合体育館 2014年11月1日(土) 観客数:1,455人

 

▼1年2か月ぶりの復帰

1年2か月ぶりという気の遠くなるような長いリハビリ期間を経て、府中アスレティックFCのキャプテン宮田が18節のホームゲームで復帰した。当サイトで好評連載中の谷本監督のコラム「勇猛精進」をお読みの方はご存知のとおり、復帰を目前にした10月28日に宮田はお母さんを亡くしている。それからわずか4日後に悲しみを乗り越えてピッチに立った宮田。皆本が累積で欠場し、山田はケガ明けで体調不十分な中でチームは名古屋を破る大金星を挙げたばかりか、続く北海道セントラルで1勝1分け。直近の3連戦で勝ち点7を稼ぎ出した。チームは現在7位。プレーオフ進出圏内への突入を前にキャプテンの復帰への思いと今後の意気込みを聞いた。

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

▼同い年の宮田に信頼寄せる谷本監督

名古屋をホームに迎えた18節を府中はユニフォームサプライヤーのアンブロとのコラボで「UMBRO DAY」と位置づけ様々なイベントを展開。その1つとしてサポータ-3人を監督会見の場に招いた。そのうちの1人が谷本監督に、「今日、キャプテンの宮田くんが去年の北海道のセントラル以来の復帰を果たしたが、宮田くんを1stセットで先発として起用した意図は?」と質問を投げ掛けた。さすが熱烈なサポーターらしくチーム事情をよく把握したうえでの質問だったが、これに対して谷本監督はこう答えた。

「僕自身、今日が一番待ち望んでいた日でした。復帰できて、プレーできるというときには必ずスタメンでピッチに立たせてやろうという、そこから新たなスタートを切らせてやろうっていうのは、ケガの回復が長引いているときから決めていることでした。僕が監督に就任したときに彼をキャプテンに任命したのは、同い年(32歳)で、府中がFリーグに参入したときからプレーし続けて、一時、試合にあまり使われない時期もありましたけど、そういう苦しい時期をクラブのために頑張ってくれていた宮田と共に頑張ろうという思いからでした。彼の存在というのはその意味で、今でも、そして今後も大切にしていきたいですし。

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