吉田美和の歌詩は「『万葉集』に匹敵する可能性を秘めている。」

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DREAMS COME TRUEのデビュー25周年を記念した単行本『吉田美和歌詩集 LOVE』『吉田美和歌詩集 LIFE』が、10月22日に新潮社から刊行される。

ドリカムデビュー以来、その楽曲のすべての作詩を手がけてきた吉田美和。今回、中村正人 監修、書評家・豊崎由美 編集により、300近い曲の中から「LOVE」と「LIFE」というテーマで作品をセレクト、2冊の歌詩集が誕生した。

監修を手がけた中村正人は、吉田美和の歌詩を「詠み人知らずになっても、節(ふし)がなくなっても現代まで詠み継がれている『万葉集』に匹敵する可能性を秘めている。」と評価。「どうしても詩集として本にしたい。」という夢を、強く持っていたという。

「吉田は、『自分が書いた詩は歌のためであり、メロディと一緒でないと目的をなさない』という主張をずっと持っています。吉田の歌詩を世界で最初に見るのは僕ですが、レコーディングの際にメロディと一緒に聴いているので、音楽と共に歌詩をとらえていました。ところが20年ほど前に、ふと、プリントアウトして机の上に置いてあった歌詩を読んだときに、激しくこころを揺さぶられ涙がどわーっと出てきたのです。なんだこれは! 吉田の歌詩は『詩』としても、こんなにも素晴らしかったのか! と、驚いてしまったのです。」── 中村正人

こうした中村の強い思いを結実させるために、編者として参加したのは、吉田が書評に絶対的信頼を寄せている、書評家の豊崎由美。ドリカムのオフィシャルファンクラブ「POWER PLANT」の会報誌で好評連載中の「美和さんの本棚」の執筆を依頼するなど、吉田との親交も深く、言葉を愛する吉田の文学友達でもある。

また巻末には、この本を監修した中村正人と豊崎由美による特別対談も収録。吉田美和の詩を巡り、深く熱い対談が繰り広げられた。

さらに、この本の装丁を担当したのは、こちらも日本を代表するブックデザイナーのひとり、祖父江慎。斬新なデザインに挑戦するも、読みやすさ、綺麗な文字組みをなにより大事にする祖父江は、吉田美和の歌詩を縦組みにした。

なお、8月23日、さいたまスーパーアリーナを皮切りに全国ツアーをスタートさせたドリカム。ツアーでは、会場限定版として、2冊をひとつの箱に収めた「2冊セット豪華箱入り『吉田美和歌詩集 LOVE&LIFE』」を発売しており、ファンから好評を博している。
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