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映画「蜩ノ記」小泉監督 水戸で舞台あいさつ

新作映画「蜩ノ記」への期待を込め、試写会会場で来場者とともに拳を上げる小泉尭史さん(前列左)と橋本昌知事=水戸市宮町
新作映画「蜩ノ記」への期待を込め、試写会会場で来場者とともに拳を上げる小泉尭史さん(前列左)と橋本昌知事=水戸市宮町


水戸市出身の映画監督、小泉尭史(たかし)さん(69)が26日、新作「蜩(ひぐらし)ノ記」キャンペーンのため本県を訪れ、水戸市内の映画館で舞台あいさつした。

小泉さんは巨匠、黒澤明監督に師事し、助監督などを長年務めた後、映画「雨あがる」でデビューし、今回が5作目。

舞台あいさつで「登場人物たちの清廉な姿を通して、日本人が持っている礼節と絆を感じ取っていただければ」と新作への思いを語った。

「蜩ノ記」は、時代小説家、葉室麟さんの同名の直木賞受賞作を映画化。前代未聞の事件を起こした罪で10年後に切腹することを命じられた元郡奉行、戸田秋谷と、秋谷の家族や、藩命で秋谷を監視する壇野庄三郎らとの愛と絆が描かれている。

主人公の秋谷役に役所広司さん、庄三郎役に岡田准一さん、秋谷の娘・薫役に堀北真希さん、妻・織江役に原田美枝子さんを配すなど豪華キャストが集結。

舞台あいさつの中で小泉さんは「俳優陣に恵まれた。それぞれが深い内面を表現してくれた。所作や立ち居振る舞いもきちんと準備して撮影に臨んでくれた」と振り返った。

小泉さんの母校、県立水戸一高の同級生、橋本昌知事も駆け付け、「丁寧につくられた映画だと聞いている。天国の黒澤監督も見守っているのではないか。多くの人に見てほしい」と期待を込めた。

映画「蜩ノ記」は10月4日から全国各地で公開される予定。

(沢畑浩二)

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