山形FW古橋達弥(29)が、右足の骨折で近日中に手術する。6日、明らかになった。J1残留争いが佳境を迎えるこの時期に、今季リーグ22試合に出場した主力の離脱は、チームにも大きな痛手。だが、不安を抱える両ひざの治療も含め、クラブは今季絶望と引き換えに来季の「万全復帰」を促した。

 両ひざの痛みを抑える注射を打ち、古橋は9月19日の仙台戦に先発。試合後に状態を問う質問には「ひざはいいんですけど、ほかのところが打撲した感じで…」と歯切れが悪かった。関係者によれば、別調整で時間が経過しても痛みが和らぐことがなく、精密検査を繰り返し、ようやく右足甲の骨折が判明したという。当時、芝を張り替えたばかりのNDスタや、砂場のように足を取られた宮スタのピッチが影響し「ひざをかばいながら動いたり、おかしな体勢で踏ん張ったのがよくなかったのでは」と関係者は話した。

 別の関係者は「来年不安なくスタート出来るためにも、徹底的にケアする方向」と話し、両ひざにメスを入れることも示唆。勝ち点を30台に乗せ、残留まであと1歩に迫ったチーム状況も重なり、クラブは古橋の治療専念を決断した。