【REPORT】10CM、2回目の日本ワンマンライブも大成功!「次はPerfumeとコラボしてみたい(笑)」

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韓国音楽界の歴史を塗り替えてきた革命児アコースティックデュオ10CM(シプセンチ) の2回目となる日本ワンマンライブ「10CM Night~オヌルパメvol.2」が7月6日(日) 六本木 SUPERDELUXEで開催された。

ストリートから活動を始め、弘大(ホンデ) の小さなライブハウスでパフォーマンスを続け、今の成功を手にした10CM。“日本でも観客の表情が見える小さなライブハウスから始めたい”という彼らの希望で、アットホームな雰囲気を演出出来る場所で日本ライブ「10CM Night~オヌルパメ」を開催している。
昨年11月に行われた1回目のゲストにはタブラ奏者U-zhaanが登場。彼らの初めての来日公演に100人の観客が集まった。今回2回目となる「10CM Night~オヌルパメvol.2」には、シンガーソングライターの矢野まきが登場。“前回の倍”200人を超えるファンが集まり、彼らの歌声に酔いしれた。

10CM独特のゆるく、心地良いライブ

「たくさんの方にきていただいて本当に嬉しい」と話す10CMは、韓国でも人気を集めた「Americano」「Fine Thank You And You?」を含む全22曲を披露した。

MCでは、ステージの後ろのスクリーンに彼らが韓国語で話した内容の翻訳が映し出され、曲の説明や、ライブの途中で感じたことをストレートに観客に伝えた。

この日ゲストとして登場した矢野まきとは、矢野まきの曲「太陽」、小田和正の「言葉にできない」、そして10CMの「チュッケンネ(死ぬほどいい)」の3曲をコラボレーション。

「チュッケンネ(死ぬほどいい)」は、「ありがたいことに矢野まきさんが韓国語を練習してきてくださった。この曲はいつか歌の上手な女性と歌ってみたいと思っていた」とボーカルのクォン・ジョンヨルは話し、軽快なハーモニーを見せた。

全21曲の間には、観客のリクエストにも応える一幕も。ファンから別のアーティストの曲をリクエストされると、「ちょっと待って、それ他の人の曲だよね」と言いつつも、即興で1フレーズ披露。10CMの圧倒的なボーカルと独特のゆるく心地の良い雰囲気で会場を盛り上げた。



「次は400人、その次は800人…東京ドームもすぐですね(笑)」

「1回目のライブには100人が来てくれて、今回は200人を超えました。このままいくと倍なので、次は400、800となります。となると、すぐに東京ドームでやることになりそうです。昨日の夜数えてみたんですが、すぐに東京ドームか日本武道館のはずなんだけど(笑)」と話し、笑いをとりつつも、集まったファンに感謝の気持ちを伝え「今日来てくれた人にプレゼントがあります」と、新曲を披露。そして「韓国で3枚目のアルバムを出したんですが、今日本のアルバムをレコーディングしています」と、次のリリースに期待を膨らませた。

最後は鳴り止まない拍手に、Wアンコールにも応え、さっきやった「モーニングコール」に対し、「さっき『モーニングコール』でみんなを起こしちゃったから、次はぐっすり眠れる曲を」と言うと、「Good Night」で会場を眠りに誘い「10CM Night~オヌルパメvol.2」の幕を閉じた。


公演終了後、集まったメディアの取材に応え、ライブの感想や次のライブへの思いを語った。

「韓国でのライブ会場を再現できてとても楽にライブできた」

―今日の公演はどうでしたか? 感想を聞かせてください。

クォン・ジョンヨル:そんなに目立ってはいなかったんですが、今日のステージのコンセプトは、女性のワンルームの部屋を表現したいと思って作りました。キャンドルや照明など、とても好きな雰囲気の中で気楽にライブができてとても楽しかったです。

ユン・チョルジョン:韓国でもこのような雰囲気のライブ会場があって、僕たちが自分たちの家のように感じているようなところなんですが、今回その場所を再現出来たような感じで気持ちもとても楽にライブをすることができました。

―今日ゲスト出演した矢野まきさんと一緒にやってみていかがでしたか?

クォン・ジョンヨル:ライブのMCの時にも話しましたが、矢野まきさんは僕の声と合い、とても相性の良い声でした。好きな部分も似たような部分もあって、そんなに練習する時間もなかったんですが、そんなに違和感もなく、スムーズに、そして自然にコラボレーションができました。一緒にやった「言葉にできない」は僕がものすごく好きな曲なんですが、矢野まきさんが歌う声に隣で感動しながら聞いていました。

ユン・チョルジョン:矢野まきさんの声がとても気に入っているので、次のアルバムとか、また何かコラボする機会を作りたいと思っています。

「次のアルバムは10CMしかできない魅力と面白くてセクシーなアルバム」

―「言葉にできない」は、日本でOKDAL(オクサンタルピッ) が公演した時もやっていましたが、奥様(OKDAL キム・ユンジュ) の影響を受けて好きになったんでしょうか?

クォン・ジョンヨル:いえいえ、僕が先に知って好きでした(笑)

―OKDALはいつも私たちが先だと言っていました(笑) 10CMがコラボした大橋トリオもOKDALが先だったと(笑)

クォン・ジョンヨル:日本でのライブは見れなかったので、後でライブの動画を見ましたが、そんなに上手くは……(笑) この曲はとても強い感情が歌の中にあると思いますが、僕たちの方がもっと上手く表現できたんじゃないかと自負します!(笑)

ユン・チョルジョン:僕には関係ないですね(笑)

―他に日本の曲でやりたい曲はありますか?

クォン・ジョンヨル:日本のアニメ「君に届け」(タニザワトモフミ) が韓国でもやっていたんですが、その主題歌を韓国版として歌いました。メロディは一緒で歌詞を韓国語にして歌ったのですが、その曲を一回やってみたいなと思っています。

―新しいアルバムを準備中とのことですが、どんなアルバムになりそうですか?

クォン・ジョンヨル:韓国で発売した2番目のアルバムは、皆さんの知らない10CMの内面を表現したアルバムになっていますが、今回のアルバムは10CMが一番上手く、10CMしかできない魅力を込めたアルバムになります。面白くてそしてセクシーなアルバムです。

ユン・チョルジョン:今までのアルバムは主にスタジオでレコーディングをしていましたが、今回は僕達のスタジオを作ってそこでレコーディングをして、自分たちでプロデュースまでしました。そういうとても深い意味を持つアルバムです。

「PerfumeマニアなのでPerfumeとコラボしてみたい!」

―日本でのライブは今回で2回目になりましたが、1回目はU-zhaanさん、2回目の今回は矢野まきさんでしたが、毎回どのようなコンセプトでステージを見せているのでしょうか?

クォン・ジョンヨル:1回目のU-zhaanさんの場合は楽器を演奏される方で、タブラという独特の楽器を演奏されるアーティストなので、楽器を活かせるような曲を選ぶことに重点を置きました。それでエロイ曲をたくさんやりました。タブラもそうですし、U-zhaanさんもちょっとエロイなって思いまして、エロイ曲を選びました(笑) そして、今回の矢野まきさんの場合はシンガーで女性ですので、僕と一番合いそうな曲を選びました。矢野まきさん自体、とても歌が上手でユニークな自分の歌の世界を持っていますので、特にコンセプトを作るというよりは軽い感じでステージを楽しめるような感じを目指しました。

ユン・チョルジョン:お二人とも、アコースティックに重点を置いている方でしたので、特に難しいところはなくて、楽な感じでコラボすることができたと思います。

―次にコラボしたいアーティストは決まっていますか?

クォン・ジョンヨル:とても多いのでなかなか選べないですね。僕がELLEGARDENが好きなので、ボーカルの細美さんにお会いしたいですし、アイドルともコラボしてみたいです。Perfume! とてもファンで、Perfumeマニアです。そのぐらい好きなので一緒にやってみたいです。

ユン・チョルジョン:僕もPerfume好きですね。

クォン・ジョンヨル:「チョコレイト・ディスコ」一緒にやりたいです(笑)

「10CM Night~オヌルパメvol.2」
7月6日(日) 六本木 SUPERDELUXE


<セットリスト>
M1 ヒーリング
M2 においのするおんな~ネムセ・ナヌン・ヨジョ
M3 アナジョヨ
M4 ゴチュザムザリ
M5 エサン
M6 KINGSTAR
M7 モーニングコール
M8 そうじゃなくて~クゲアニゴ
M9 太陽 with 矢野まき
M10 チュッケンネ~死ぬほどいい with 矢野まき
M11 言葉にできない with 矢野まき
M12 コロナ
M13 サランウン・ウンハス・タバンエソ(恋は「銀河水茶房(ウンハスダバン)」で)
M14 oh! YEAH
M15 オヌルパメ~今夜に
M16 アメリカーノ
M17 今夜は暗闇が怖いよ~オヌル・バムン・オドゥミ・ムソウォヨ
<アンコール>
M18 クリウォラ ※新曲
M19 volcano with 矢野まき
M20 Fine Thank You And You?
M21 GOOD NIGHT

記者 : Kstyle編集部