13年のトルコリラ相場は約17%下落、14年も政治リスク重しに

13年のトルコリラ相場は約17%下落、14年も政治リスク重しに
12月31日、2013年のトルコ金融市場は、政治問題や米量的緩和縮小などをめぐる懸念を背景に、主要株価指数が年間で13%下落。通貨リラは年初来17%超下落する見込みだ。イスタンブールで2011年10月撮影(2013年 ロイター/Murad Sezer)
[イスタンブール 31日 ロイター] -2013年のトルコ金融市場は、政治問題や米量的緩和縮小などをめぐる懸念を背景に、主要株価指数が年間で13%下落した。通貨リラは年初来17%超下落する見込みだ。
トルコでは今年、公園再開発計画に端を発したデモが夏場に広がり、金融市場が動揺したが、リラは短期間で持ち直した。しかしその後、新興国市場を押し上げてきた米量的緩和の出口をめぐる懸念に圧迫された。
最近では閣僚の汚職疑惑が一段の重しとなり、リラは前週、過去最安値を繰り返し更新した。
TEB・BNPパリバのストラテジスト、アーキン・イシク氏は「われわれの試算では、リラは実質実効ベースで2008年のリーマン危機の時と同じくらい弱い水準にある」と指摘。「国内外の政治リスクを踏まえると、来年もボラティリティの高い状態が続く見通しで、一段と下落する可能性もある」と述べた。
主要株価指数であるISE100指数はこの日、公園再開発計画をめぐるデモが発生する直前の5月につけた今年の高値を27%下回る水準で1年の取引を終えた。年間では13.3%安となった。

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