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ダンス禁止!? 踊ってはいけない風営法を問う『SAVE THE CLUB NOON』

大阪のクラブ「NOON」摘発に豪華ミュージシャンたちが立ち上がった!
緊急開催された奇跡のライヴと証言を集めたドキュメント『SAVE THE CLUB NOON』
「この風営法をめぐる貴重なドキュメンタリーがテーマとしているのは、クラブやダンスについてだけでもないし、もちろんCLUB NOONの摘発だけではない。大切なものを守るため、考えることの大切さ、そして行動することの大切さを教えてくれる貴重な映像作品である。」齋藤貴弘(弁護士)

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ダンス……禁止!?
2012年4月4日21時43分、大阪梅田のクラブ「NOON」が“無許可で店内にダンススペースを設け、客にダンスをさせていた”という理由で摘発された。
クラブミュージックのみならず様々なジャンルのアンダーグラウンドな音楽シーンを支えた、いわばカルチャーの電波塔だったNOONへの「感謝」そして「救済したい」という想いを伝えるべく、豪華ミュージシャンたちは20分や30分の少ない持ち時間でマイクをリレーする……。
この映画は2012年の7月、4日間に渡り開催されたイベント「SAVE THE NOON」に出演したミュージシャンたちの、熱く貴重なインタビューとライブを収めたドキュメンタリー映画である。
●『SAVE THE CLUB NOON』とは
風営法の取り締まりは2010年頃から強化され、関西では約2年間でおよそ20軒ものクラブが実質的な廃業が余儀なくされた。大阪中崎町の老舗ナイトクラブ「NOON」も摘発、経営者をはじめスタッフ8人が逮捕されるという事件が起こる。それまでの深夜帯ではない摘発だったこともあり、クラブシーンのみならずライブハウスにまでさらなる緊張を生んだ。摘発されたNOONを救済するべく日本全国から約100組のDJ、ミュージシャンが集まり4日間に渡り開催されたイベントが「SAVE THE NOON」である。

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●『SAVE THE CLUB NOON』の特色
風営法によるクラブ摘発は2010年末頃から大阪、京都、福岡、東京と広がりを見せる中、あらゆるメディアがこの問題を取り上げてきた。そういった報道では、弁護士、クラブ経営者、音楽ライターなどの意見はよく目にするが、クラブやライブハウスを生業の場としているミュージシャンの声はなかなか表立って記事にはなっていない。表現者である彼らはこの問題をどう捉えているのか? この映画は、そのミュージシャン達それぞれのダイレクトな声をより多くの人に伝えたい、という想いが核になっている。
風営法に対して、怒りに任せて声高に異議を唱えるのではなく、この問題を冷静に捉え、風営法への疑問を通して自分たちが生きている社会をより深く知り、これからの未来を考えていく、そういうきっかけになればという想いで制作された。そして、記録としての役割。「2012年の夏にこういうイベントがあった」という事実を、音楽を愛する後世に伝えていく事を目的にしている。
この映画は、風営法のあり方について深く掘り下げて考察していくという内容の映画ではなく、あくまで「最初の一歩」である。その「最初の一歩」が、見た人の今後へと、きっと繋がっていく。その役割がこの映画にはあるものと確信している。

監督・編集:宮本杜朗
企画:佐伯慎亮 山本陽平(NOON)
撮影:宮本杜朗 佐伯慎亮 東井剛生 高木風太 高木陽春 倉科直弘 平賀敬人 松本平太 牧野裕也
録音・整音:松野泉
インタビュー:佐伯慎亮
宣伝デザイン: 境隆太
スチール:名越啓介
配給・宣伝:「SAVE THE CLUB NOON」製作委員会
2013年/日本/HD/93分/ステレオ/1:1.78
出演:いとうせいこう、ILL-BOSTINO(THA BLUE HERB)、ハナレグミ、七尾旅人、中納良恵(EGO-WRAPPIN’)、ほか
Twitter:@SAVETHECLUBNOON
『SAVE THE CLUB NOON』
2013年11月30日(土)渋谷アップリンクほか全国順次公開
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