個人向け3DプリンターベンチャーMakerBotが買収される

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    個人向け3DプリンターベンチャーMakerBotが買収される

    世界最大手の3DプリンターメーカーStratasysは個人向け3DプリンターメーカーMakerBotの買収を発表しました。買収額は4億300万ドル。

    Stratasysを知らないという方のために簡単にご説明しますと、Stratasysは33年以上に渡りラピッド・プロトタイピングの製造に従事し、10万ドル以上もする産業用3Dプリンターを販売してきました。2010年からは消費者向け3Dプリンティングにも事業を拡大し、HPと提携してデスクトップ3Dプリンターの販売も手掛けています。

    その後イスラエルの3DプリンターメーカーObjetとの合併などを経て、今回の買収に至りました。Stratasysは競争相手のMakerBotを買収することで、デスクトップ3Dプリンターの覇権争いで優位な立場にたちました。

    消費者向け3Dプリンターメーカーとしては最大のベンチャー企業MakerBotは、4月にMakerBotは50000平方フィート(約4645平方メートル)の製造拠点をブルックリンにオープンし、最新機種デスクトップ型3DプリンターReplicator 2の製造を進めて来ました。MakerBotのブリー・ペティス(Bre Pettis)CEOは次のように語っています。

    Strateaysの協力によって一般人でも製品を製造できるようになり、3Dプリンティング技術をより多くの人に届けるというミッションを深化させることが可能になります

    今年になって日本でも3Dプリンターの話題を目にする機会が増えてきました。これを機会に3Dプリンティングを利用した次世代のモノづくりの世界がさらに幅広い分野で拡大してくれることに期待したいです。

    KELSEY CAMPBELL-DOLLAGHAN(米版鴻上洋平