維新、みんなとの連携加速 橋下氏が合流に期待感
日本維新の会は19日、都内で拡大執行役員会を開き、石原慎太郎代表と橋下徹代表代行(大阪市長)が共同代表に就任する方針を了承した。夏の参院選に向けてみんなの党と連携を加速する方針も確認。橋下氏は都内で記者団に「野党が多党に分かれるのは得策ではない。まとまれる範囲でまとまるべきだ」と述べ、合流に期待感を示した。
松井一郎幹事長(大阪府知事)が近くみんなの江田憲司幹事長と会談し、参院選での連携を巡り協議する。会合では「最終的には合流すべきだ」との声も上がった。
党大会を3月までに大阪で開く方針も決めた。それまでに、全都道府県で地方支部を発足させ、都道府県議選など地方選の候補者を積極的に擁立する。共同代表制への移行は国会、地方議員団の同意を得て正式決定する。
国会対応では、石原氏が会合の冒頭で「硬直した野党である必要はない。是々非々で進める」と強調。28日召集の通常国会で、国会議員定数や議員歳費を3割削減する法案を提出する方針も確認した。
みんなの党の渡辺喜美代表は19日、橋下氏が合流に期待感を示したことについて「いまの維新の政策とは明らかに異なる。合流はない」と否定した。都内で記者団の質問に答えた。