前回も書いたように、2025年以降、後期高齢者が増える中では、濃厚な治療よりも、むしろ介護や看取りが求められるようになります。地方では今後、急激な人口減少により病院が統廃合されて医療のスリム化を余儀なくされ、今より必要とされる医師数が大幅に増える可能性は低いとも考えられます。ただし都市部の周辺部は逆に高齢人口が増えるので、医療需要が増えるのは部分的に事実ですが、日本の医療需要のピークアウトが近づいているのは確かです。
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著者プロフィール
井上雅博〇いのうえまさひろ氏。1993年島根医科大学卒。名古屋大学循環器内科に入局、外資系製薬企業、脳神経センター 大田記念病院(広島県福山市)を経て製薬企業に移籍。東京医科歯科大学大学院医療政策情報学分野大学院研究生としてDPCデータの研究に携わっている。
連載の紹介
ニュースウォッチャー井上雅博の「世相を斬る」
日々、新聞やネットで医療に関するニュースをもとに、skyteamの名前でアルファブロガーとして活動してきた井上氏が、ニュースをもとに考察していきます。
この連載のバックナンバー
2018/08/16
2018/01/23
2017/05/19
2016/12/28
2016/12/26