皆さん、こんにちは。大津です。



皆さん、ご覧になりましたか?


絵が得意な鉄拳さんの
パラパラ漫画の傑作

「振り子」

が、イギリスのグラミー賞バンド
MUSEの公式PVになったそう
なのです。

記事はこちらです。オリジナルの映像も見られます。
↓↓
http://www.rbbtoday.com/article/2012/10/30/96861.html

ぜひオリジナルの

「振り子」

ご覧になってみて下さい。
↓↓
こちらからも見れます。


どうでしたか?


人生にはそれぞれの物語があります。

そしてともに時を過ごした者同士にしか
わからない歴史がそこにあります。

私たちは、自分たちのことを思い返せば
そうだとはっきりわかるのに、
人のことだとそれを忘れてしまいがちになります。

忙しい医療現場でも同様です。

物語が、それぞれに、存在することをつい
忘れてしまいそうになるのです。


昨日の記事の岡本先生が示した「傾聴」



「志向相関的に聴くことを通して、傾聴する対象となる人が自分自身の存在と自分の人生を肯定できるような新しい物語(構造)の再構成ができるように援助する行為」と捉えることができる。

(中略)

「傾聴」という援助を通して、患者や家族の中から、彼/彼女のQOLを改善するような物語を引き出し紡ぎ出す。


の定義に表現されているように、
医療はそれぞれの物語を引き出し、
それぞれの生きる意味を(時にそれは
新しく)作り出してゆくものです。

あるいは、もともとあった物語の
意味を再確認し、改めて生きる意味を、
―そして最期には「生きた意味」を―
捉え直す支援が、医療の持つ姿のもう一つです。


人は誰しも愛する人を最後は失います。

けれども愛する人と過ごした日々は消えません。

そしてともに生きた意味も消えることはないのです。


このはかない、愛別離苦の”一回生”に生きるからこそ、
そしてそれをかみしめることでさらに、
私たちは無用な争いを減らし、人生を堪能し、
より良く生きることができると考えます。


鉄拳さんの「振り子」はそうした示唆を与えてくれる
稀有な才能が生み出した傑作と言えると思います。


どうか皆さんもご覧になってみて下さい。
大切な人を思いながら。


それでは皆さん、また。
失礼します。