きょうはヘンタイの特異日だった[ジャズキュレーション]

朝食を終えて、何気なくテレビ番組のチェックをしていると

NHK BSのアーカイブスで桂枝雀(二代目)七回忌という

プログラムがあった。ついつい見入ってしまう。

この番組では、枝雀の高座もたっぷり流してくれたが、

見ていて気づいたのは、彼の身体が激しく動くこと。

これは生前から指摘されていたけれど、改めて見ると

異常なほど位置がずれていく。

一席を終えると、左膝の方向へズリズリっと滑り落ちている。

アップの画面なら外れてしまうほどだ。

かなりヘンタイな噺家だと思っていたけれど、

やっぱりその印象は間違ってなかったな(笑)。

 

夜は、カナダ大使館へ出向いて、イヴェント鑑賞。

「グレン・グールドの夕べ」と題して、カナダ出身のこの

天才ピアニスト生誕80周年を祝うための、特別ライヴが

大使館内にあるオスカー・ピーターソン・シアターで

行なわれた。

DVC00001 大使館地下にあるシアター前

出演は、山中千尋(ピアノ)と東保光(ベース)のデュオと

ヤン・リシエツキのソロ・ピアノ。

 

山中千尋はグレン・グールドのために新作を披露。

1995年生まれのリシエツキは、現在、トロントのグレン・グールド

音楽学校に在籍中で、グールドが弾いていたスタンウェイを

使ってレコーディングをしたと言っていた。

これのことだな、きっと。

20世紀のクラシック界を代表するヘンタイ・ピアニストである

グレン・グールドへのオマージュがたっぷり詰まった

両者の演奏は、それぞれに解釈が違っていておもしろかった。

 

その後、渋谷へ移動して、ラスト・ワルツへ。

「マルチポリパフォーマンス」 ’1×1= ∞’

と題されたステージの2ndセットに潜り込む。

ポリパフォーマンスとは、鈴木よしひさが開発した、
ギターを弾きながら、足鍵盤でベースを弾き、ボイパーでドラムをやる、という画期的なワンマンバンド的奏法!
それに、マルチパフォーマンス(4つの楽器を演奏)する松井秋彦が初ジョイント!(引用:http://lastwaltz.info/2012/09/post-4175/

これが鈴木よしひさのポリパフォーマンス。

しかし、実際のライヴはこんなもんじゃぁないよ(笑)。

迫力が違うから、ぜひ見るべき。

こちらは松井秋彦のマルチ・パフォーマンス。

画面では見えないが、ポコポコというクラーベとピアノ、そして

口ドラムをリアルタイムで重ねている。それも違うリズムで・・・。

 

この2人が一緒になってライヴをやったのだから、平凡な

音楽が生まれるはずがない。

 

う~ん、締めのヘンタイ度がいちばん高かったかな(笑)。

 

それにしても、朝から晩まできょうはヘンタイだらけ。

そのおかげでなんだかとっても気分がイイんだけど、

なぜだろうか? ボクもヘンタイってこと???