昨年の暮にソニー社製の電子ブックリーダーを買いました。
「もうちょっと軽ければいいなぁ」「もうちょっと起動が速ければいいなぁ」
「もうちょっとバッテリーが保てばいいなぁ」などなど、多少の不満は
あるものの、実際に持ち歩いてみると、電車での移動中や待ち時間など
サッとカバンから取り出すにはまあまあの器なので、気に入ってます。
画面については、とても読みやすい。
「もうちょっと」で最大の問題は、やはり電子ブック・コンテンツでしょう。
一応、リアル書籍を買う前に電子出版されていないかどうか調べますが、
9割方は電子化されていないのが現状という実感。
これじゃあ、宝の持ち腐れですよね。
電子ブックとリアル書籍を両方持ち歩くんじゃ、ナンセンスだし。
でも、実際にはそうするしかないんです、いまのところは。
楽天からKobo Touchという端末が出て、話題になりましたね。
発売前に楽天ではプロモーションを仕掛けていて、この端末を
3000ポイントのバックという優遇をつけて予約販売してました。
いまでも楽天カード会員ならポイント・バック付いてますね。
実質5,000円で変えてしまうということだったので、ソニー社製を
買って間もないボクは「ええっ?」と思ったものです(笑)。
ボクのは15,000円くらいだったかな?
電子ブックも楽天koboを使っていたので、思わず買い足しちゃおう
と思ったくらいです。
でもやっぱり、いろいろとまだ問題はあるみたい。
フリー・ジャーナリストの西田宗千佳氏が
こんな記事をアップしてます。
⇒【西田宗千佳のRandomTracking】問題の原因、解決のめどは? 「楽天Koboに何が起こったか」 -AV Watch
初期にはインストール・プログラムのバグが問題に
なっていたようですが、そういう表面的なのじゃなくて、
根本的な問題も解決していないようです。
その最たるものが、例によって電子書籍の規格の統一問題。
もちろん、日本語表記という大きな壁があるので、
ローマ字圏の表示プログラムとは別の形にしなければ
ならないというハンディはあるわけですが、
なぜかいろいろな思惑が別々のソフトを生み出して、
電子出版の拡大を自滅させています。
大きいところでは著作権絡みの違法コピー対策による
規制が邪魔をしているというものですが、
これは日本語に限ってものものではないはず。
単純に、ハードでソフトを囲みたいという
メーカーが思惑が絡んだシェア争いという印象を
ぬぐえません。
たとえば、「青空文庫」という、著作権切れの古い
文学作品などを読もうとしても、読み込めないものが
あったりするのは、メーカーの怠慢以外のなにものでも
ないと思ってしまうわけですね。
スマホの台頭でますます電子ブックの分野は
注目を浴びるはず。
専用リーダーには専用リーダーのメリットがあり、
ボクは別々に持っていてもいいと思っているタイプです。
だからこそ、もっともっと使いやすいようにしてほしいと
願っているのですが・・・。