【9月21日 Relaxnews】結婚前に不安を感じたり神経質になるのは、結婚した後にトラブルが待ち構えている予兆だとの「言い伝え」がある。果たしてこれが真実なのか、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(University of California Los AngelesUCLA)の研究チームが調査した。その結果、結婚を控えてその結婚に不安を感じていた女性は、結婚後に問題を抱えたり離婚する割合が高かったことが分かったという。

 同大の心理学チームは、米ロサンゼルス(Los Angeles)に住む結婚後数か月以内の夫婦232組を対象に、6か月ごとに4年間の追跡調査を行った。被験者のうち、結婚前に不安を感じていた男性は47%、女性で38%だったが、UCLAの心理学博士号過程に在籍する論文主執筆者のジャスティン・ラブナー(Justin Lavner)氏によると、結婚前に不安を感じた女性では、結婚4年後の離婚率が不安を感じなかった女性よりも2.5倍高かったという。

「結婚前の不安は誰もが感じるもので、心配する必要はないと考えられている。われわれは、その不安は一般的であるが、無害でもないことを発見した」と語るラブナー氏は、さらに「自分のこと、(結婚する)パートナーのこと、パートナーとの関係について、誰よりもよく知っているのは女性自身なのだから、もし、そのパートナーとの結婚に神経質になっていると感じるのなら、ちょっと考えてみたほうがいい。その原因が何なのかを探ることに意義がある」と指摘した。

 男性と比べると女性が結婚に不安を感じる割合は低かったものの、女性の不安は結婚後のトラブルを予測する上でより重要な意味合いを持っていると、論文は結論づけている。

 同論文は13日、米国の家族心理学専門誌「Journal of Family Psychology(家族心理学ジャーナル)」(電子版)に掲載された。(c)Relaxnews/AFPBB News