みなさんご存知のとおり、W杯を目前に控えた24日の韓国戦は0−2で敗戦した。スコア以上の実力差を感じざるを得ない、完敗だったね。
なるようになっただけ。懸念されていたことがその通りに起きただけだ。ピッチ上のレベルについてどうのこうの言ってもしょうがない。岡田監督を批判するのは簡単だけど、それでは意味がない。意味がないところまで、状態が悪化してしまっていると言い換えることもできる。

これまでも散々述べてきたことだが、こうなってしまった原因は、やはり2002年以降の協会のあり方にある。代表バブルで金儲けに走り、サッカーはみんなのものなのに、誰かが自分のものだと勘違いした。日本サッカーの普及発展という本来の主旨はどこかへ飛んでいってしまった。
その腐った体質が、ここへきて完全に露呈されたんだ。いや2006年のときにも同じように露呈されたはずだが、その検証をうやむやにし、また同じことを繰り返しているのだ。

そこにはメディアの問題もある。臭いものは報じない大マスコミの姿勢が、この体質を野放しにしてしまった。本来民主主義を守るべき立場にあるメディアが、その役割を怠っている。日本サッカーの発展と未来という芯からブレずに報道していれば、こんなことにはならなかったはずだよ。これはサッカー界だけの話じゃなくて、JOCも、たとえばバスケットボール協会に対してだってそうだ。日本の悪しき風習といわざるを得ない。

サッカー協会の次期役員人事は、川淵名誉会長が委員長となって決めるという。犬飼会長は再選するんじゃないかな。選挙がないのだからね。メディアもそこを言及しない。残念ながら、サッカー協会の体質が変わるとは思えないね。

本当に、本当に残念だ。2010年5月24日は、日本サッカー界が崩壊した日だ。大袈裟ではなく、そう思う。(了)